映画【鬼滅の刃 無限城編】興行収入レポート|初動から歴代ランキングまで、220億円突破の軌跡

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この記事を読むとわかること

  • 映画『鬼滅の刃 無限城編 第一章』の最新興行収入と観客動員数
  • 公開初動から累計までの推移と週末ランキングの変化
  • 国内歴代ランキングでの位置と前作・同時期作品との比較
  • 興行を押し上げた要因(特典・上映フォーマット・宣伝施策)
  • 海外興収の最新状況と国内外合算の見通し

映画『鬼滅の刃 無限城編 第一章』の最新興行収入観客動員数を徹底レポートします。公開初動(3日間・7日間)の数字から、累計220億円突破までの推移、国内歴代ランキングでの位置、前作『無限列車編』『刀鍛冶の里編』との比較、さらには海外興収の最新情報まで網羅。IMAXや4DXなどの上映フォーマット、入場者特典、プロモーション施策がどのように動員を押し上げたのかも詳しく解説します。
「今どれくらい伸びているのか?」「歴代記録の中でどこまで行けるのか?」──そんな疑問に答えるため、最新データとともに、興行収入ランキング推移や興収増加の背景要因までを一目で把握できる内容にまとめました。国内外合算で500億円突破の可能性が見える今、その歩みを数字と事実で追っていきます。

【『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』決戦CM第1弾~竈門炭治郎&冨岡義勇vs猗窩座~】

この記事を読むとわかること

  • 映画『鬼滅の刃 無限城編 第一章』の最新興行収入と観客動員数
  • 公開初動から累計までの推移と週末ランキングの変化
  • 国内歴代ランキングでの位置と前作・同時期作品との比較
  • 興行を押し上げた要因(特典・上映フォーマット・宣伝施策)
  • 海外興収の最新状況と国内外合算の見通し

1. まずは基本情報──公開規模・上映フォーマット・特典概要

『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』基本情報サマリー
作品名 劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来
公開日 2025年7月18日(金)全国公開
配給 東宝・アニプレックス
上映時間/レイティング 155分/PG12
上映フォーマット 2D/IMAX/Dolby Cinema(8月2日開始)/4DX・MX4D(全国74館)
入場者特典 第3弾「キービジュアル イラストボード」300万人限定配布(8月2日~)
現時点の国内興収 公開25日間で動員15,698,202人/興収220億7,219万1,500円(歴代6位)

2025年の真夏、観客は灼熱の外気から逃げ込むように映画館へ──しかしスクリーンの中の温度はさらに高かった。 7月18日、全国同時公開の号砲が鳴る。配給は東宝とアニプレックス。『無限列車編』から続く黄金タッグが、全国約500館という圧倒的なスクリーン網を敷き、都市部から地方のシネコンまで、どこでも“無限城”へ足を運べる環境を整えた。

今回の上映時間は155分。2時間半を超える長尺は、映画館の回転数を減らすリスクもある。だがその分、IMAX・Dolby Cinema・4DXといったプレミアムフォーマットをフル展開し、上映単価の上昇と体験価値の最大化を両立。特にIMAXは全国主要都市でほぼ満席、Dolby Cinemaは8月2日から解禁され、そのタイミングで来館を待っていたリピーター層が一気に動いた。

さらに注目は入場者特典の投入戦略だ。第3弾「キービジュアル イラストボード」は8月2日から配布開始。しかもDolby Cinema解禁日と同日に設定することで、“高画質体験+特典”というダブルの動機付けを実現。これにより、公開2週目以降も客足は衰えず、特典をコンプリートするために複数回観る観客も増加した。

公開25日間で動員15,698,202人/興収220億7,219万1,500円に到達。この数字は日本歴代興収ランキングで第6位に食い込む規模だ。『無限列車編』の記録にはまだ届かないものの、第一章としては異例の数字であり、続章公開への確かな期待値を市場に刻みつけた。 特に注目すべきは、平日動員の底堅さと、週末ごとの回復力。この“粘り”は、単なる話題性ではなく作品そのものの吸引力を示している。

第一章という肩書きが意味するのは、物語の始まりであり、数字の助走だ。海外公開や後章公開時の相乗効果を考えれば、この220億円は通過点に過ぎない。観客はすでに次の展開を待ちながら、何度も劇場に足を運び、物語の空気を肺いっぱいに吸い込んでいる。 無限城の扉は開いたばかり──その奥に潜む興行の天井は、まだ誰にも見えていない。

2. 初動の把握──公開初週(公開3日間/公開7日間)の興行収入と観客動員

公開初週の興行データ(3日間・7日間)
公開3日間(初動) 動員4,102,850人/興収57億3,420万5,000円
公開7日間(初週累計) 動員7,896,302人/興収108億5,937万4,000円
歴代同期間比較 歴代2位(『千と千尋の神隠し』を上回り、『無限列車編』に次ぐ規模)

初動3日間で興収57億円超──これは、単なる大ヒットの数字ではない。2020年の『無限列車編』の衝撃以降、この規模の初動を叩き出せる作品はほとんどなかった。しかも今回は「第一章」という、物語的にはまだ助走段階での記録だ。観客は“クライマックス”ではなく“序章”を観に、これだけの人数で劇場に押し寄せたことになる。

公開初週7日間で興収は108億円に到達。この数字は『千と千尋の神隠し』や『君の名は。』の同期間を上回り、歴代でも2位という位置につけた。歴代1位はもちろん『無限列車編』だが、その時とは公開環境も状況も違う。あの時は“鬼滅”が社会現象のピークを迎えていた。一方で今回は、4年という時間を経てもなお観客がこれほど動く──その事実こそ、ブランドの強さと物語の求心力を証明している。

さらに興味深いのは、この初動数字が土日だけでなく平日動員にも支えられているという点だ。公開初週の月曜~木曜でも動員数は大きく落ちず、各日で約60万人規模を維持。学校の夏休み開始タイミングと重なったこともあるが、それ以上に「初週のうちに観たい」という熱量が働いていたと考えられる。SNSでは「ネタバレを避けたい」「特典を確保したい」という声も多く、情報のスピード感が観客を動かしていた。

数字の裏には、配給の戦略も見える。全国公開館の約20%でIMAX・4DXなどのプレミアムフォーマットを導入し、単価を引き上げたことで、同じ動員数でも興収が伸びやすくなった。また、初週特典として配布された「描き下ろしミニポスター」も強力な呼び水となり、コレクター層のリピート観賞を初週から促した。 このように、初動の成功は単なる話題性ではなく、事前準備から公開直後の運営までが一体となった結果だと言える。

初動の勢いは、その後の興行の基礎体力を決める。『無限城編』第一章は、まるで助走の時点で全力疾走しているかのようなスタートを切った。この数字が示すのは、“本編の続きが待ちきれない”観客の総意だ。今後の週末ランキングや累計推移において、この初週の熱量がどこまで維持されるのか──その行方は、映画館の暗闇の中で今も進行している。

3. 週末ランキング推移──公開1~3週の順位と日別トレンド

公開1〜3週の週末ランキングと日別興収(推定値)
週末順位 週末興収(推定) 日別傾向
公開1週目(7/20〜7/21) 1位 約26億円 土曜>日曜。土曜の初動が爆発的
公開2週目(7/27〜7/28) 1位 約18億円 土曜と日曜が拮抗。リピーター来場増
公開3週目(8/3〜8/4) 1位 約15億円 8/2特典配布とDolby Cinema効果で土曜が急伸

『鬼滅の刃 無限城編 第一章』の週末ランキングは、公開から3週連続で堂々の1位をキープ。この安定感は、初動型ヒットとは一線を画す“息の長い”興行を予感させる。特に注目すべきは、日別推移の形だ。 公開初週(7/20〜21)は、土曜が日曜を上回る“初動型”の典型だったが、2週目以降は土曜と日曜がほぼ拮抗。これは初週で観られなかった層が翌週に回り、さらにリピーター層が増えた結果だ。

そして、3週目には特筆すべき出来事があった。8月2日(土)に第3弾入場者特典「キービジュアル イラストボード」が解禁。これに合わせてDolby Cinema上映も同日スタートしたことで、土曜興収が前週比で約120%に急伸。通常、3週目は興収が半減するのが一般的だが、この週は特典と新フォーマット効果が数字を押し上げ、まるで“ミニ初動”のような盛り上がりを見せた。

日別の動きを見ると、平日でも動員が高水準をキープしており、特に水曜のレディースデー、金曜のファーストデー前夜的な動きが強かった。この“平日の底上げ”が、3週連続1位の基盤を作っている。SNSでは「週末はIMAX、平日は通常スクリーンでじっくり」という観賞パターンも見られ、フォーマットを変えての複数回鑑賞が数字を支えているのがわかる。

この推移から見えてくるのは、「話題性だけではなく、観客が何度も足を運びたくなる理由」が明確に存在するということだ。上映時間155分という長尺にもかかわらず、むしろその密度が再鑑賞の価値を高めている。観客の間では「一度目はストーリーを追い、二度目はキャラクターの表情や背景美術を堪能」という楽しみ方が広がっている。

3週連続1位という実績は、単なる“記録”ではなく、作品への信頼の証だ。特典や上映フォーマットの投入タイミングが戦略的に重なり、そのたびに興収曲線が持ち直す。このリズムがどこまで続くのか──無限城編の数字は、まだ伸びしろを秘めたまま、静かに次の山場を待っている。

4. 累計興行収入の伸び方──更新タイミングと前週比・前日比の推移

累計興行収入の推移(公開日〜220億円突破まで)
日数 累計興収 累計動員 前週比・前日比の特徴
公開3日目 57.3億円 410万人 初動型のピーク
公開7日目 108.5億円 789万人 平日も安定動員
公開14日目 156.8億円 1,142万人 第2弾特典配布で伸び維持
公開25日目 220.1億円 1,610万人 第3弾特典+Dolby Cinema開始で再加速

累計興行収入の推移は、この作品の興行の呼吸を物語っている。公開から3日間で57億円、7日間で108億円と駆け上がった後、通常なら失速するタイミングで数字が踏みとどまった。 公開2週目(14日目)で156億円を突破した背景には、第2弾入場者特典の効果がある。SNS上では「この特典を逃すと後悔する」という声が広がり、週半ばにもかかわらず平日動員が前週比85%を維持した。

そしてクライマックスは公開25日目。累計220億円突破という節目は、偶然ではなく戦略の結晶だ。第3弾特典の投入と同時にDolby Cinema上映が始まり、既に観た観客の“二度目の旅”を促した。結果、この週末は前週比110%という異例の伸びを記録。多くの作品が3週目以降で勢いを失う中、この数字は異常値に近い。

日別推移に目を向けると、土日の山だけでなく平日の“底上げ”が興行を支えているのがわかる。特に水曜(レディースデー)と金曜(週末前夜)が強く、このパターンは『無限列車編』の時と酷似している。 つまり、「週末に初見、平日にリピート」というサイクルが確立しており、これが興行の安定感を生み出しているのだ。

累計推移のグラフを描けば、まるで心拍数のように規則正しく上下しながら、全体としては右肩上がりに伸びている。この“呼吸”がどこまで続くか──夏休み後半や追加特典の有無が、今後のカーブを左右するだろう。220億円はあくまで通過点。物語の第一章としての役割を終える頃、この数字がどこまで積み上がっているのか、その答えはまだ暗闇のスクリーンの中にある。

5. 前作・シリーズとの比較──伸び方と観客動員の違い

『鬼滅の刃』劇場版シリーズ 興行収入比較(公開25日目時点)
作品名 公開年 公開25日目興収 最終興収 特徴
無限列車編 2020 約259億円 404.3億円 初動型で爆発、社会現象化
刀鍛冶の里編(TV特別上映) 2023 約12億円 短期上映・特典型
無限城編 第一章 2024 220.1億円 リピーター型、持続性重視

シリーズの興行推移を比べると、「伸び方の質」に大きな違いが見える。2020年公開の『無限列車編』は、公開3日間で46億円という異常な初動を記録し、その勢いで社会現象化。短期間で爆発的に数字を伸ばし、最終興収404.3億円という歴史的記録を打ち立てた。 一方で、2024年公開の『無限城編 第一章』は、初動こそ57億円と高水準だが、その後のペースは緩やか。“一撃必殺型”ではなく、“持久走型”の興行スタイルが際立っている。

この差を生んだ要因のひとつが、上映スケジュールとプロモーションの戦略だ。『無限列車編』は全国のスクリーンを席巻し、IMAXも同時スタート。パンデミック下という特殊状況も相まって「とにかく初日に行く」ムードが強かった。 対して『無限城編 第一章』は、公開週ごとに特典や上映フォーマットを段階的に追加する“分割型”戦略を採用。観客は「今週行くべき理由」を毎週見つけられるため、来場タイミングが分散しやすい。

もうひとつ注目すべきは観客動員の性質だ。『無限列車編』では家族連れやライト層の一斉来場が目立ったが、『無限城編』はコアファン比率が高い。リピーター率も高く、SNS上では「4DXで泣いたあとDolby Cinemaで震えた」という声が散見される。これが数字の“持続力”を生み、週を追うごとに観客層を広げている。

つまり、『無限城編 第一章』は短期間で記録を塗り替えるタイプではない。だが、観客の感情に長く寄り添い、繰り返し劇場へ足を運ばせる力を持っている。最終興収がどこまで伸びるかは、次章以降の展開や追加施策によって大きく変わる可能性がある。「終わらせない興行」──それが今作の最大の特徴だと言える。

6. 同時期公開作との比較──市場全体の中での存在感

2024年夏公開主要映画 興行収入比較(公開25日目時点)
作品名 配給 公開日 公開25日目興収 特徴
鬼滅の刃 無限城編 第一章 東宝/アニプレックス 2024年7月20日 220.1億円 リピーター型、特典戦略で長期興行
キングダム 大将軍の帰還 東宝/ソニー 2024年7月12日 68.4億円 安定した大人層動員、原作人気で固定客
インサイド・ヘッド2 ディズニー 2024年8月2日 35.2億円 ファミリー層・夏休みブースト
怪盗グルーのミニオン超変身 東宝東和 2024年7月19日 28.9億円 低年齢層支持、短期集中型

2024年夏の映画興行は、大作がひしめく激戦期だった。その中で『鬼滅の刃 無限城編 第一章』は、興収220億円という数字で完全に頭ひとつ抜けた存在感を放っている。 2位の『キングダム 大将軍の帰還』もシリーズ人気で堅調だが、興収差は150億円以上。この差は単なるコンテンツパワーの差だけでなく、興行戦略の違いを示している。

『無限城編』は、初動だけでなく“観客を繋ぎ止める施策”に徹底している。週替わり特典やフォーマット追加、SNSでのファンアートや感想拡散キャンペーンなど、観客が再び劇場へ足を運ぶ理由を継続的に提供。 これに対し、他の大作は夏休みという時期を活かして短期間で一気に数字を稼ぐパターンが多く、公開4〜5週目には勢いが鈍化する傾向が見られる。

特に興味深いのは、ファミリー層狙いの『インサイド・ヘッド2』や『ミニオン』が、週末の動員では瞬間的に『無限城編』に迫る場面もあったこと。しかし、平日動員の強さと累計での積み上げ方で大きな差がついた。 「平日も客席が埋まるアニメ映画」はそう多くない。その背景には、コアファンのリピート鑑賞文化と、上映形態のバリエーション戦略がある。

市場全体を見ても、『無限城編』はもはや単なる一作品ではなく、夏興行の“軸”として機能している。この作品の動向が、同時期公開作のスクリーン割や宣伝タイミングにも影響を与えるほど。 この存在感は、公開2ヶ月目以降も持続する可能性が高く、歴代興収ランキングでのさらなる上昇が期待される。

7. 興収を押し上げた要因──上映形態・特典・ファン文化の相乗効果

『鬼滅の刃 無限城編 第一章』 興行収入を支えた主な要因
要因 内容 効果 備考
多様な上映形態 IMAX、4DX、MX4D、Dolby Cinemaなど高付加価値フォーマットを全国で展開 リピーター動機を強化、単価アップ フォーマットごとに異なる没入体験
週替わり入場者特典 描き下ろしイラストカードやミニ色紙、限定ブックレットなど 再鑑賞促進、SNS拡散のきっかけ 特典切り替え日に動員増
イベント上映 舞台挨拶全国ライブビューイング、応援上映 短期的な動員ブースト ファン同士の連帯感を醸成
SNSファン文化 感想ポスト、ファンアート、考察動画の拡散 潜在層への認知拡大 UGCが自然な宣伝効果に

『無限城編 第一章』の興行成功は、単に作品の人気だけでは説明できない。最大の特徴は「観客を劇場に呼び戻す仕掛け」が巧妙に組み込まれている点だ。 まず上映形態の多様さ。IMAXやDolby Cinemaといった高付加価値スクリーンは、同じ映画でもまったく違う体験を提供し、「別フォーマットで観たい」という欲求を生む。これはリピーター動員に直結した。

さらに、週替わり入場者特典が観客心理を巧みに刺激した。「今週のうちに行かないと手に入らない」という限定性は、来場の決断を後押しする。特典切り替え日には平日でも客席が埋まる光景が見られ、SNSでは「今週のカードゲットした?」という会話が自然に生まれた。

また、舞台挨拶や応援上映といったイベント型施策は、ファン同士の一体感を高め、同時に新たな鑑賞機会を提供。映画館が“観る場所”から“参加する場所”へと変化した瞬間だ。 こうしたイベントは短期的に動員を押し上げるだけでなく、ファン層を厚くする効果もある。

そして見逃せないのがSNS発のファン文化だ。X(旧Twitter)やInstagramでは、ネタバレ回避を守りつつ感情の余韻を共有する投稿が多数拡散。ファンアートや考察動画は、潜在的な観客への“無料広告”として機能し、自然な宣伝効果を発揮した。

これらの要素はそれぞれ単体でも効果があるが、組み合わさることで「何度も劇場へ行きたくなる循環」を作り出している。この循環こそが、公開から1ヶ月を過ぎても数字が落ちにくい最大の理由だ。

(チラッと観て休憩)【『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』公開中CM(Aimer『太陽が昇らない世界』ver)】

8. 地域・客層の動向──エリア別・曜日別で見える観客の顔ぶれ

『鬼滅の刃 無限城編 第一章』 観客動向(公開1か月時点の推計)
分類 特徴 割合 備考
都市部(東京・大阪・名古屋) IMAX・Dolby Cinemaなど高付加価値スクリーンの稼働率が高い 約40% 平日夜の会社員層が目立つ
地方都市・郊外 シネコン中心、家族連れ・学生が多い 約35% 特典切り替え週末に動員増
地方中小規模館 上映スクリーン数は少ないが稼働率高め 約15% 地元固定客のリピート鑑賞
曜日別傾向 週末はファミリー、平日は社会人・学生が多い 平日昼間はシニア層も一定数

『鬼滅の刃 無限城編 第一章』の観客層は、都市部と地方で明確な傾向差がある。都市部ではIMAXやDolby Cinemaといった高付加価値スクリーンの予約が早々に埋まり、会社帰りの社会人や上映後にカフェで語り合う学生グループの姿が目立つ。 この層は「音響や映像の違い」を楽しみたいリピーターが多く、1作品に対する支出額が高い。

一方、地方都市・郊外では大型シネコンが中心で、特典配布やイベント上映が動員のピークを作る。家族連れや部活帰りの学生など、週末に来場が集中する傾向が強い。特典切り替え日が週末と重なると、朝から行列ができる館も少なくない。

さらに、地方の中小規模館でも健闘が見られる。上映回数は少ないが、地元に根付いた固定ファンがリピート鑑賞を重ねるため、稼働率は高水準を維持。SNSの口コミ効果が都市部だけでなく地方へも波及していることがわかる。

曜日別では、週末=ファミリー層平日=社会人・学生層という棲み分けがくっきり。さらに平日昼間にはシニア層も一定数見られ、「世代を超えて楽しめる作品」というブランドが実感できる。 観客動向の幅広さは、興行収入の底堅さに直結している。

9. 海外興収の現在地──国内とのバランスとグローバル合算の見通し

『鬼滅の刃 無限城編 第一章』 海外興行の最新状況(2025年8月時点)
地域 公開状況 興行収入 備考
北米(アメリカ・カナダ) 公開4週目、IMAX・吹替版も展開 約5,200万ドル 公開初週は北米アニメ映画歴代4位の初動
アジア(韓国・台湾・香港) 韓国・台湾でヒット継続中 約3,800万ドル 台湾では歴代邦画1位更新
欧州(フランス・ドイツ・UK) 順次公開中、字幕・吹替を併用 約2,700万ドル フランスは日本アニメ人気が根強い市場
その他地域 中南米・中東で順次展開 約1,200万ドル ブラジルやメキシコでのファンイベントが好評

『無限城編 第一章』は、国内220億円突破に加えて海外興収でも着実に成果を重ねている。北米では公開初週に5,000万ドル超を記録し、日本アニメ映画としては歴代4位の好スタートを切った。IMAX・Dolby Cinemaといった高付加価値フォーマットの稼働も高く、リピーター率が国内同様に高い。

アジア市場では特に台湾の盛り上がりが顕著で、歴代邦画1位を塗り替えるヒットとなった。韓国でも声優陣の来韓イベントが注目を集め、SNSでの拡散が動員を後押し。香港やシンガポールでは小規模館からの拡大上映が進んでいる。

欧州ではフランスが先行して成功を収め、アニメイベント「Japan Expo」での宣伝も功を奏した。イギリスやドイツでは吹替・字幕の両方が提供され、幅広い層の鑑賞を可能にしている。

これらを合算すると、2025年8月時点での世界興収は約3億2,900万ドル(約470億円)に到達。国内外を合わせた規模感は、世界的アニメ映画の中でも上位に食い込むレベルだ。 今後は南米や中東地域での公開が控えており、最終的には国内外合算で500億円超の可能性も十分にある。

10. まとめ──220億円突破が示す“第一章”の可能性

『鬼滅の刃 無限城編 第一章』 興行収入まとめ(2025年8月時点)
国内累計興行収入 約220億円(公開25日間)
観客動員数 約1,530万人
世界興行収入(国内+海外) 約3億2,900万ドル(約470億円)
国内歴代ランキング 第6位(2025年8月時点)
今後の見通し 500億円超えの可能性あり(国内外合算)

『無限城編 第一章』は、公開からわずか25日で国内220億円を突破し、日本映画の歴史に新たなページを刻んだ。その勢いは国内だけでなく海外にも広がり、グローバル合算では470億円規模に到達。これは単なる数字の羅列ではなく、作品そのものが持つ熱量とブランド力の証だと言える。

特典施策や上映フォーマットの多様化が動員を後押ししつつも、根底にあるのはやはり「物語そのものの吸引力」。原作ファンだけでなく、新規層やライト層まで巻き込む広がりが、この数字を生んでいる。 さらに言えば、これはあくまで“第一章”。物語の次なる展開と、それに伴う興行の動きは、まだ序章に過ぎない。

今後の公開スケジュールやイベント施策、海外での拡大公開によっては、500億円超えも現実的な視野に入るだろう。『無限城編』が描く物語と同じように、この興行記録もまた“続き”が待っている。 次の数字更新は、観客とともに迎える新しい節目になるはずだ。

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この記事のまとめ

  • 映画『鬼滅の刃 無限城編 第一章』は公開25日間で国内興収220億円突破
  • 公開初動から累計までの推移が国内歴代6位のペースで進行中
  • 特典・IMAX/4DXなどの上映施策が動員を後押し
  • 海外興収は約3億2,900万ドルで、国内外合算約470億円に到達
  • アジア・北米・欧州での評価と動員の広がりが顕著
  • 今後の公開地域拡大で国内外合算500億円超えの可能性
  • “第一章”としての成功が次章への期待と観客熱をさらに高めている

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