『ワンパンマン』最強キャラ強さランキングTOP20｜サイタマを超える者は誰？

「強さ」とは単なるパワーの大きさだけじゃない。何を守り、何を犠牲にし、どんな絶望の中でも立ち上がる覚悟──それもまた“強さ”の一部だと思う。この記事では、アニメ・原作を通して描かれる『ワンパンマン』のキャラクターたちの戦闘力・描写・設定に基づき、「最強」と呼ばれる20人をランキング形式で紹介していきます。

(チラッと観て休憩)【アニメ『ワンパンマン』第3期特報 / One-Punch Man Season 3 Special Announcement [ENG SUB]】

1. “最強”の基準とは？──ランキングの評価軸を明かします

評価項目	内容
戦闘描写のインパクト	攻撃力・スピード・耐久力の“見せ方”と“説得力”。映像的・視覚的に「強い」と感じられるか
公式設定上の強さ	原作・公式ガイドにおける階級や能力数値、ポジションなどの設定値
対戦相手との力関係	誰と戦い、どこまで追い詰めたか。勝敗だけでなく“どんな戦いだったか”を重視
精神性・覚悟	力に伴う意思や思想、何を守るために戦っているのかという“物語的強さ”
ファンからの評価	SNS・考察界隈・アンケート結果など、読者視点での「最強」支持の強さ

ワンパンマンの“最強”を語るとき、真っ先に出てくるのは「サイタマ」。
でも、それって本当に“強さのすべて”なんだろうか。

この記事で扱う「最強ランキングTOP20」は、ただの力比べではありません。

パンチ1発で勝敗が決まる世界において──
「なぜあのキャラはここまで評価されるのか？」
「勝てなかったけど、魂で負けてなかったよね？」
そんな問いかけとともに、私たちは“強さ”の定義を見直していく必要があると思った。

今回のランキングは、以下の5つの評価軸から総合的に判断して順位を決定しています。

• ① 戦闘描写のインパクト：一撃一撃の重み。爆発力。動きの説得力。
• ② 設定上の強さ：S級何位か。怪人の幹部か。数値的な裏づけ。
• ③ 力関係：誰を倒した？誰に倒された？ その“因果”の重さ。
• ④ 精神性：勝ち負けの前に、「何を背負っていたか」。強さの温度。
• ⑤ ファン評価：ネット世論の“熱”。共感された強さの記憶。

たとえば──

「どうせサイタマ1位でしょ。全部ワンパンなんだし」
…うん、事実はそう。でもその強さが、笑えないくらい孤独なんだよ。

あるいは

「ガロウって結局負けるじゃん」
…でも彼の強さって、「最後に敗れた相手がサイタマだった」からこそ成立するんだ。

このランキングは、決して“数値的な正解”を並べるためのものじゃありません。

むしろ、“曖昧さを含んだまま語れるランキング”でありたいと思ってます。

だからこそ、第1位～第20位まで、全員に「なぜこの順位なのか？」の理由をしっかり添えていきます。

あなたの中の“最強”と比べながら、「なるほどな」と思えるような構成にしています。

次からは、さっそく全体のランキングを一覧で見ていきましょう。

サマリー｜ワンパンマン最強キャラTOP20（ランキング早見表）
順位	キャラ名	強さ・印象ポイント
1位	サイタマ	限界突破を超えた存在、戦う意味すら喪失した“絶対”の象徴
2位	怪人化ガロウ	人間の進化系、理論と執念で“神に近づいた男”
3位	ボロス	宇宙最強を自称、サイタマに“本気”を促した唯一の敵
4位	戦慄のタツマキ	サイコキネシスの極地、精神力と破壊力を兼ね備えた超能力者
5位	メタルナイト	技術力で軍隊を操る兵器開発者、無感情な“科学の強さ”
6位	駆動騎士	変形と分析の戦術型ヒーロー、AI的冷静さと謎の多さが光る
7位	アマイマスク	理想のヒーロー像と“異形の真実”、二面性が生む戦慄
8位	オロチ	怪人協会の頂点、吸収と融合による“構造的強さ”
9位	バング（シルバーファング）	格闘技の達人、師としての威厳と技量の重み
10位	クロビカリ	肉体強化の極致、圧倒的な耐久と筋力の化身
11位	ゾンビマン	不死身に近い耐久力、“諦めない強さ”の象徴
12位	アトミック侍	剣技の達人、一撃必殺の美学を体現
13位	閃光のフラッシュ	速度と精密さの頂点、“触れさせずに勝つ”戦闘美学
14位	童帝	天才頭脳と戦略力、少年の姿に宿る“策士の強さ”
15位	キング	実力ゼロのまま最強と誤解され続ける“存在感の怪物”
16位	ぷりぷりプリズナー	肉体派かつ情熱家、想定外の粘り強さで存在感
17位	超合金クロビカリ	鋼のような肉体と無類の防御力、“揺るがぬ壁”の体現
18位	音速のソニック	サイタマに届かないまま走り続ける“スピードの矛先”
19位	フェニックス男	蘇生能力と支配力、ネタキャラ枠に見せかけた強敵
20位	無免ライダー	力ではなく“覚悟”で闘う、ヒーローの本質を問う存在

3. 【1位】サイタマの“無限”──規格外の強さがもたらした孤独

評価項目	内容
圧倒的描写	パンチ1発で月を跳ね返す、一撃で惑星崩壊級技を打ち消すなど、超常的な描写の数々
リミッターの消失	「人間は限界を持つ」世界観を、“壊した”存在としてのサイタマ
存在の喪失感	無敵ゆえに戦闘に“意味”を見出せない、満たされない魂
孤独と人間性	Blastとは異なり、望まぬ孤立。だが心に残る“ヒーローらしさ”
原作者の意図	力だけじゃない、日常と共感の可能性を描くヒーロー像

ここから始まるのは、「無敵すぎて語れない強さ」の物語です。だって、サイタマは“敵を倒す”過程すらも必要としない。あっさりと、一撃で終わってしまう世界に生きているんです。

月を蹴飛ばすように返し、惑星崩壊級の技をたった一発で押し返す――そんな非日常が、“普通のパンチ”である──その描写だけでも、読んでいる側の心を叩くじゃないですか。

• 月へのショット、残像だけが残る戦場
• “Collapsing Star Roaring Cannon”を一発で消す
• 地球を壊せる力を、むしろ苛立ちで手放そうとする意思

そこにあるのは、強さというよりも“異次元の空虚さ”なんです。

「努力すれば誰だって強くなれる」――その常識を壊したのが、サイタマ。彼は“リミッター”なんてものを、たった独自のトレーニングで壊してしまったんです。それも“100×3種類＋10kmラン”なんて、説明すらギャグ感満載なのに。

でもそこには、ちゃんと計算されつくした「脱力と絶望」の絶妙な匙加減があると思っています。どこか哲学的なズレみたいな──“英雄”というより、“シンプルな“人間”の皮をかぶった“超越者””の位置。

そしてその超越者が抱えているのは、孤独。迫力のある戦闘描写の裏に、何より目立つのは「誰とも本気で戦えない男の悲しみ」。

無敵であるがゆえに勝敗は消費され、感情は退屈に押し流される。
「何も得るものがなかった」と振り返るたび、無抵抗な哲学として胸に刺さってくる──そんな場面だったり。

華々しいバトルに裏打ちされた“虚無”って、こんなにも引力を持つんだなと感じるんです。

しかも、彼の孤独は“自ら望んだものじゃない”というところが切なくて。Blastのように自ら引きこもったわけじゃない。だけど、力の差があまりに大きすぎて、自然と隔てられる。

そのぶん、彼の“優しい本質”が、時折ふらっと出てくる瞬間が、痛いほど沁みるんですよね。塞がれた壁の向こうから、ささやくように「人を守る」強さ。

原作者のONEさんが描きたかったのは、肉体でもなく戦績でもなく、「強さ」が“普通の日常と交わる瞬間の共有”によって、やっと意味を持つことだったのかもしれないなあ、なんて私は感じています。

さて、「無敵の孤独」について語ってしまうと、キリがなくなりそうなので――次は2位のガロウに移りますよ。彼もまた、“強さの裏にある物語”を抱えてるから。

4. 【2位】ガロウ（怪人化後）──“人間の限界”を超えた進化の果て

評価ポイント	解説
異常な進化速度	戦うたびに成長し、Darkshine戦で限界を超えた力を見せる
驚異の多面能力	肉体強さ・スピード・耐久・感覚・適応力すべてがS級ヒーロー級
“モード：最終形態”の体現	All Life Eradication Fist や核融合技など宇宙的な技を操る
サイタマとの正面衝突	真剣勝負として、初めてサイタマに“届いたかもしれない”存在
“正義と憎しみ”の交差点	強さの背後に、ヒーローへの憎悪と誰かを守りたい心がある

ガロウという存在、ただの“悪役”だと思ってはいけません。彼は人間だった。ただ、“怪人化”という不可逆な一歩を踏み出した瞬間から、その存在はもう人間ではいられなかった。

Darkshine（超合金クロビカリ）との戦い。そこでは、もう“人間の域”を越えていた。拳の衝撃が肌を通り抜け、鼓動をすり抜けて身体の奥が震えるあの感覚──ガロウは、成長とは努力だけの果てにあるのではなく、“限界を突破したその先で、さらに自分を壊すこと”だということを、誰よりも知っていたんです。

そして、戦うたびに“形”が変わる。防御もすり抜ける速度も、目すら追いつかないほどの反射神経も。そして次々と適応する感覚。強さが暴走するのではなく、むしろ観察し理解して自らの武器にしていく。

それはまるで、自然の摂理を“盗む”ような錯覚すらある。

• 彼の最終形態は、「すべてを打ち砕く拳」として牙を剥く
• 「All Life Eradication Fist」や「核融合パンチ」はもはや“人の拳”ではない
• 宇宙と心を揺らす衝撃で、存在そのものが叫びを上げているよう

そして何より、ガロウは初めて「本気のサイタマ」と真正面からぶつかった存在です。拳と拳、魂と魂がぶつかって、初めて“届いたかもしれない”と感じさせた男。

「正義は強者の都合だ」と喝采しつつも、深いところでは「誰かを守りたい」という気持ちをまだ捨てきれない。だからこそ、ヒーローでもなく怪人でもない、“その間”に立っている姿が苦しくて、胸に迫る。

SNSやファン界隈でも、「怪人になりながらも、その境界で揺れる心」ゆえに、多くの人がガロウに共感を寄せているんです。彼の強さは、“誰かを守れなかった悔しさ”の上に成り立っている──そんな複雑な感情を内包しています。

この“覚醒の果てにいる男”の強さに、読者が「そう、そこだよ……！」と思う瞬間を込めて描いているんです。

さて、ガロウの魂の深淵を踏み越えたところで、次は宇宙を駆けた戦士、ボロスに参りましょう。彼の“全力”がどれほど熱かったか、続きは次の見出しで。

5. 【3位】ボロス──宇宙を制した男の“全力”はサイタマに届いたのか

評価ポイント	解説
肉体と再生の限界突破	制御を抑える鎧を打ち破り、サイタマのパンチを耐える初の相手として描かれる
メテオリックバーストの圧倒感	惑星を突き破る勢いの蹴り、船内を破壊するスピード──全身をエネルギー化した“祭りのような狂気”
究極技・CSRCの規模	Collapsing Star Roaring Cannonは地表を消し飛ばすほどの威力をほのめかされる“星ぶっこわし級”の一撃
不屈の精神と終幕の余韻	戦闘終了後も意思を残し、「戦いこそが生きる価値」と最後まで叫んだ存在感
サイタマとの“ほんの接点”	初めて「本当の戦いかも」と感じさせた幻想──それは、たったひとときの炎だった

ええ、この“銀河の支配者”ボロスが、なぜこの最強ランキングの3位に滑り込んでいるのか。

それはもう、“全力”という言葉を体現した男だからです。

宇宙を渡り歩き、無敵の力を隠し続けて、最後の戦いだからと出してみせた。その姿はまるで、“自分が神になるつもりだった”瞬間の爆発のようでした。

その証拠のひとつが、サイタマの“普通のパンチ”を初めて“しのいだ”こと。「お、意外と大丈夫？」の間を置くような驚き、「これは……本当に倒せるかもしれない」と思わせた存在。

さらに“メテオリックバースト”。肉体が桜色に染まり、スピードが光線となり、船ごと溶かすように動く。地球が遠のいて、ボロスの全霊が爆発する、その瞬間を体感させる。

• 蹴りがサイタマを月まで飛ばすインパクト。
• CSRC（Collapsing Star Roaring Cannon）で“惑星すらかすめ飛ばすほど”の威圧。

だけど、その衝撃がどれほどでも、届かなかった。

サイタマの“Serious Punch”という静けさの中に、ボロスの願いは溶けて消える。「これが……これじゃダメか」──その空白の間に、ボロスの全存在が言葉にならない悲しみに変わっていました。

それでも彼は、諦めなかった。

鎧を外し、自分のすべてを放つ姿は、“強くなりたかったし、戦いたかった。”ただそれだけの気持ちだったんだよね。銀河最強と言われながらも、どこかで「自分より強い誰か」を探していた。

そこには、サイタマの孤独と、実はどこか静かに通じるものがあった。だからこそ、戦いはまさに“相似形の衝突”だった。

――さて、3位の男を通過したその先には、戦慄のタツマキ。強さも、精神も、あの小さな身の内に渦巻いている。さあ、次は超能力の女帝の“静かな狂気”を読みに行きましょう。

(チラッと観て休憩)【アニメ『ワンパンマン』第3期PV第1弾 | One-Punch Man Season 3 PV1 [ENG SUB]】

6. TOP4～8位──超能力・科学・化け物、その“人知超え”の戦場

順位	キャラクター	要点・強さの本質
4位	戦慄のタツマキ	超能力の頂点、重力も精神も握る“狂気の綾”
5位	メタルナイト	科学の力で軍隊を背負う男、“冷徹な分析”の強さ
6位	駆動騎士	合理・機動・鋭さを兼ね備えた“戦術機械の化身”
7位	アマイマスク	美しさの裏に潜む嘲笑、“理想と化け物のあいだ”
8位	オロチ	怪人協会の頂点、体ごと“吸い込み・融合”する“構造の強さ”

この層には、もう「マンガの中」のヒーローや怪人を超えて、“哲学としての強さ”が並んでいるように感じませんか？

4位：戦慄のタツマキ──重力を操る“狂気”の象徴

タツマキの強さは、拳やエネルギーのぶつかり合いを超えて、“精神と重力すら操れる狂気”なんです。子どもに見えて、実は世界の重さを抱えている。まさに“人類最強の超能力者”として、静かに戦場を制圧します。

5位：メタルナイト──“兵器という意志”を背負う科学の狂気

軍用ロボットを操るその姿は、もう“人間”という枠を飛び越えた“軍事意思”のよう。一切の感情を削ぎ落としたその強さは、生身では決して到達できない領域を見せつけます。

6位：駆動騎士──分析と変形を極めた“合理の鬼”

AIにも似た冷静な判断力と、ギアの回転音が聞こえてきそうなスピード。戦闘中は分析し、戦術を瞬時に再構築するその姿は、“感情をもたない戦士”の美しさすら感じさせる。

7位：アマイマスク──“理想の仮面”の奥に潜む異形

完璧な“美姿”でヒーローを演じるその横顔には、嘲笑が潜んでいる。理想を体現する姿の奥に潜む“化け物らしい歪み”が、彼の強さの核。理想と現実の境界にいるその立ち位置が、読者の感覚を揺るがす。

8位：オロチ──融合する“構造体”、進化の果て

彼は単なるモンスターじゃない。体を吸い込み、融合し、形を変える“構造の強さ”。個のチカラを超えた“進化する恐怖”で、怪人協会の頂点に立つ。

ここに並んだ5人の顔ぶれは、「超能力」「科学技術」「機械」「化け物性」という“人知の外側”にある強さを語っています。

もしも“力とは何か？”という問いを投げかけるなら、まさにこの層にこそ、答えがありそうに思えるんです。

次は“S級ヒーローたちの個の強さ”に焦点を当てた層──生き様がそのまま戦力になる、味のある5人を紹介していきます。

7. TOP9～13位──S級ヒーローの実力差と“個の強さ”の違い

順位	キャラクター	要点・強さの本質
9位	バング（シルバーファング）	格闘技の達人、師としての威厳と技量の重み
10位	クロビカリ	肉体強化の極致、圧倒的な耐久と筋力の化身
11位	ゾンビマン	不死身に近い耐久力、“諦めない強さ”の象徴
12位	アトミック侍	剣技の達人、一撃必殺の美学を体現
13位	閃光のフラッシュ	速度と精密さの頂点、“触れさせずに勝つ”戦闘美学

この層に来ると、筋力や宇宙規模の力からちょっと離れて、“キャラとしての魅力”が勝負の土台になっています。

9位：バング（シルバーファング）──倒した技だけでは語れない、威厳の達人

彼の強さは、拳そのものじゃなくて“歴戦の器”。徒手で怪人を圧倒する技術の奥に、弟子想いの優しさと“教えの深さ”が滲む。読むほどに、拳の裏にある尊さに目頭が熱くなる。

10位：クロビカリ──肉体の限界を塗り替える鉄の怪人

“超強化”戦士の象徴。腕立てプランクが似合いすぎてるのに、あの肉体ひとつで戦線を支える堅牢さがある。技術より重力、スピードより粘り――体現するのは、“揺るがぬ壁”の強さ。

11位：ゾンビマン──諦めない限り、倒せない

体がぶっ壊れても、骨と意志だけ残して前に出てくる──そんな“意地”が、強さの証。戦いは“継続力の勝負”という常識を軽やかに引っくり返す存在です。

12位：アトミック侍──一閃に全精神を委ねる剣の美

彼の刀は、“斬る一瞬”の中に世界を巻き込む。そこに流れるのは技術でも速度でもない、“刹那の存在の重さ”。読むたびに脳裏に残る静かな衝撃です。

13位：閃光のフラッシュ──速さは芸術、身のこなしは詩

その動きは視界を引きちぎるほど速い。でも真の強さは、そこにある「精度」と「計算」。動きの中で敵に詰め寄り、決定的瞬間を創る戦闘の「余白」が、読後に痕跡を残す。

この5人には、筋肉と力とは別の“個人の輝き”がある。拳じゃなくて、生き方が強さに変わる層です。

8. TOP14～17位──強さの“裏側”に潜む物語性

順位	キャラクター	強さの鍵となる物語性
14位	童帝	天才の頭脳と策略力に支えられた“少年による知略の強さ”
15位	キング	誤解が生んだ“最強伝説”、言葉にし難い存在感の魔力
16位	ぷりぷりプリズナー	肉体派の熱さと“ヒーローとしての情熱”が生む強さ
17位	超合金クロビカリ	鋼そのものの肉体と“揺らがぬ壁”としての存在

このあたりにくると、もう“パワーや技術”だけじゃ測れない“物語が背中にある強さ”が見えてきます。

14位：童帝──少年の策、世界を操る知性

11歳にしてヒーロー協会の戦略の要。年齢では語れない冷静さで、システムを読み、敵の心理を手玉に取る。拳じゃない火花で“世界を斬る少年”。そんな圧倒的な“頭の強さ”は、情報戦という見えない舞台で震えを残す。

15位：キング──最強は錯覚、でもそれが人を生かす

拳は当たってない。だけど、誰もが“キングがいるから安心”と信じてしまう雰囲気という最強さ。彼の存在が「ここまでやれば大丈夫」という魔法になっているから、戦場すら落ち着く。誤解が生んだ強さが、誰かの希望に変わる。そこにあるのは、言葉よりも強い“安心の力”です。

16位：ぷりぷりプリズナー──情熱という名の拳

削岩機みたいな体つきで、ひたすら前に出る彼。パワーだけじゃなく、自分の“情熱”を拳に乗せてぶつけるような、泥臭くて光る熱量。マジで、“ヒーローって燃えてなんぼだよね……”と、拳を握りしめたくなる強さです。

17位：超合金クロビカリ──揺るぎない壁の存在

鋼のような肉体で、敵の攻撃をはじき返す。その安定感こそが、戦場での“揺らがない希望”になる。どれだけ激しく吹き飛ばされても、そこに立ち続けてくれる。戦う者たちにとって、それだけで“守られている実感”なのかもしれない。

このあたりのキャラには、戦いの“重さ”がある。拳や技ではなく、背負った想い、存在の余白が強さになってる。

では、いよいよ最後の層──異質な個の中の強さが滲むTOP18～20位に進みます。ほんの少し、力の形が変わっていく瞬間です。

9. TOP18～20位──異質な強さと“順位に入りきらない余白”たち

順位	キャラクター	異質な強さ・余白の理由
18位	音速のソニック	サイタマには届かないまま、スピードだけで走り続ける“速度の哲学”
19位	フェニックス男	蘇生ネタを超える“しつこさの強さ”、予測不能な戦法
20位	無免ライダー	免許はなくても、その覚悟が拳より重い“非力なヒーロー像”

18位から20位の3キャラは、他とはちょっと違う“強さの余白”を持っている。それが、読んだ後に深い余韻を残すんです。

18位：音速のソニック──スピードで語る孤高さ

光速、違う音速。彼はただ、速い。だけど、そのスピードには“追いついてほしい”という焦りと、“届けなかった”というぎこちない誇りが混ざってる。サイタマにたどり着けない悲しみが、速度の向こうにちらつく存在です。

19位：フェニックス男──しぶとさは努力の証（？）

燃えて蘇るネタキャラと思いきや、その“しぶとさ”は気づけば戦いの場を耕してる。何回転がっても立ち上がる姿に、「諦めないって、こういうことか」と気づかされるんです。笑いが混ざるけど、その奥にはヒーローの本質が隠れてる。

20位：無免ライダー──免許なくとも、心には道がある

バイクは未経験、免許もない。それなのに、強敵に立ち向かう勇気だけは誰よりもある。“技術がなくても、覚悟さえあればヒーローになれる”という、タイトルだけじゃ名前にできない物語を背負ってる。

この3人は、力の値じゃ語りきれない“物語としての強さ”を持っています。

それでは最後に、この記事で描いてきた“最強”たちの顔ぶれを、どう読者のみなさんにしっかり届けたいかを、まとめの章でそっと置いて終わりにします。

まとめ：数字だけじゃ語れない、“最強”という名のストーリー

要素	物語の深みとして見つめる理由
強さの多層性	拳の破壊力だけじゃなく、精神、存在感、物語性……それぞれに“強さの顔”がある
順位が語る背景	1位から20位まで、誰もが“なぜこの位置にいるのか”という物語を背負っている
読者の共鳴	“孤独”、“憧れ”、“策略”、“情熱”――読者が重ねてきた感情を肯定する構成
あんピコ流の視点	冷静な分析だけでなく、“その裏にある心の粒子”をあぶり出すような語りかけ
問いとしてのランキング	“最強”とは何か、読者自身にも問いを返す、共鳴と余白の余韻が残る構成

このランキングを並べてみて感じるのは、強さというのは拳の数値だけじゃ測れないってことです。

サイタマは“無敵”であるがゆえに疎外される孤独を抱え、ガロウは“理解されない努力”の果てに怪物となり、ボロスは“全力が届かない悲しみ”を背負っていた。そして、タツマキもプリズナーもキングも童帝も――みんなが、ただ“強くて勝った”だけじゃない。その背面にある、伝えきれない物語を抱えていました。

ヒーローとは、強さだけで語られる存在じゃない。その拳がどこに向かって、誰を残して、何を諦めたのか――そこにこそ、“最強”と呼ばれる理由がある。どんなに強くても、そこに“理由”がないと、心には届かない。

この記事は、ただ順位を並べたかったわけじゃありません。むしろ、「最強とは、このランキングを読んだあなたが、誰の物語に共鳴したか」で決まるものなのかもしれません。

「私にとっての最強は、必ずしも1位じゃないかもしれない。でも、それでもいい。それでも、そのキャラの強さに、自分の強さを重ねていいんだ」

それこそが――このランキングが目指した、あんピコなりの“最強の問い”です。

【TVアニメ『ワンパンマン』PV第4弾】