ジョジョ第7部「スティールボールラン」の主人公って誰？複数説を検証！

ジョジョ第7部「スティールボールラン」は、アメリカ大陸横断レースを舞台にした壮大な冒険活劇です。

その中心人物となる「主人公」は誰なのか、読者の間でたびたび議論されるテーマです。

ジョニィ・ジョースターとジャイロ・ツェペリの2人が物語を牽引する中で、どちらが主人公か、あるいは両方なのか？この記事では、その複数説を原作と最新アニメ情報から徹底検証します。

ジョジョ第7部の主人公はジョニィ・ジョースターなのか？

多くのファンが「ジョジョ第7部の主人公は誰か？」という問いに対して、ジョニィ・ジョースターの名前を真っ先に挙げるでしょう。

実際に原作を読んでみると、物語はジョニィの視点から展開されることが多く、心理描写や成長が丁寧に描かれています。

このセクションでは、ジョニィ・ジョースターが「スティール・ボール・ラン」の主人公とされる理由について、物語構造とテーマ性から検証していきます。

ジョニィ視点で描かれる物語構造

『スティール・ボール・ラン』の第1話から読者はジョニィの目を通して物語を体験します。

彼がジャイロ・ツェペリとの出会いによって変わり始める姿や、再び前向きに生きようとする決意は、読者に強い共感を呼びます。

このように物語の「語り手」としての役割を担うことは、主人公であることを示す大きな要素です。

「歩き出す物語」というテーマとの一致

荒木飛呂彦先生は、「スティール・ボール・ラン」はジョニィ・ジョースターが“歩き出す物語”だと明言しています。

これは肉体的な「下半身不随からの回復」だけではなく、精神的な成長をも含んでいます。

物語全体を通じて、ジョニィは「人を信じること」や「生きる意義」と向き合い、変化していくのです。

主人公要素の比較表：ジョニィとジャイロ

上記の比較表からも明らかなように、ジョニィは主人公の王道要素を備えたキャラクターです。

読者が彼の目線を通して物語の世界に入り、成長を見守る形式は、まさにジョニィが主役である証拠だといえるでしょう。

ただし、次の章で見るように、ジャイロ・ツェペリもまた物語を牽引する重要な存在であり、単純に「主人公＝ジョニィ」と断言しきれない理由があるのです。

ジャイロ・ツェペリを主人公と見る説の根拠

「スティール・ボール・ラン」の読者の中には、ジャイロ・ツェペリこそが真の主人公ではないかと考える人も多くいます。

物語の導入を担い、鉄球という独自の技術を用いながらレースを牽引する彼の存在感は、単なる“相棒”の域を超えています。

ここでは、ジャイロが主人公とされる根拠について、物語上の役割や技術的ポジションから検証していきます。

ストーリーを導く役割と主導権

物語の発端は、ジャイロの登場から始まります。

彼の鉄球技術に衝撃を受けたジョニィがレースへの参加を決意するなど、ストーリーの方向性は彼の行動がきっかけとなって進んでいきます。

さらに、作中でもっとも多くの敵と交戦し、作戦を練り、戦況を打開してきたのはジャイロの知識と判断力に他なりません。

回転と鉄球の技術の中心人物

「スティール・ボール・ラン」の根幹には、“回転”の理論とそれを応用した鉄球の技があります。

この技術はツェペリ一族に伝わる秘伝であり、ジャイロが唯一無二の使い手として描かれています。

物語の後半に登場するスタンド「ボール・ブレイカー」や「騎兵の回転」は、彼の成長と覚悟の象徴ともいえる存在です。

ジャイロの物語的立ち位置を整理した表

このように、ジャイロはストーリーテラーではなく物語のドライバーという側面が強く、彼が主人公的存在とされるのも頷けます。

アニメ化を記念して開催されている「ジョジョキャラバン」の公式ビジュアルでも、ジョニィと並ぶ存在としてジャイロがフィーチャーされており、制作側からも“もう一人の主人公”として認識されていることが伺えます。

次の章では、この2人が実は「ダブル主人公」として描かれている可能性に焦点を当てて考察していきます。

ダブル主人公という見方の強さ

ジョニィとジャイロ、どちらが主人公かという問いに対して、多くのファンがたどり着くのが「ダブル主人公（W主人公）」という見方です。

これは単なる“主人公不在”ではなく、2人が対等な立場で物語を推進しているという点で、他の物語とは一線を画しています。

この章では、なぜ“W主人公”という解釈がしっくりくるのか、その構造を紐解いていきます。

物語構造における役割の分担

ジョニィは内面の葛藤と成長を描くキャラクター、ジャイロは行動力と知性でレースを導くキャラクターです。

このように、両者の役割は明確に分かれており、互いの視点と力が合わさることで、物語は進行していきます。

ジョニィの心の旅と、ジャイロの使命感が融合する構成は、1人の主人公では描けなかった深みを作品にもたらしています。

友情と対等な立場で進むストーリー

両者の関係性は師弟から友人、そして戦友へと変化します。

戦闘の場面では互いに信頼し合い、それぞれの強みを活かして難敵に立ち向かう様子が何度も描かれています。

特に終盤、大統領との対決ではジャイロの犠牲がジョニィの覚醒を促すという流れが、2人の絆と“共同主役”としての関係を強調しています。

視覚的な演出でも「ダブル主人公」構成が明示

2025年に公開されたTVアニメ版の公式ビジュアルでは、ジョニィとジャイロが左右対称の構図で描かれています。

これは制作陣が2人を“等しい重みを持つ主人公”として位置づけている意図の表れと見ることができます。

W主人公のバランス比較

このように、両者はそれぞれ異なる魅力と物語的意義を持ち、どちらか一方だけでは作品が成立しないことが分かります。

このバランスの良さこそが、スティール・ボール・ランをシリーズ屈指の名作と呼ばれる理由のひとつでしょう。

次章では、アニメ制作発表時の公式な扱いから、制作側の意図する“主役”の輪郭についてさらに掘り下げていきます。

アニメ制作発表での扱いから見る主役の輪郭

2025年4月に正式発表された『スティール・ボール・ラン』のアニメ化では、ジョニィとジャイロが同等にビジュアル展開されています。

この演出からは、制作側がどのように「主人公」という立ち位置を捉えているかが透けて見えます。

本章では、発表内容や公開ビジュアル、プロモーション構成から、主役の輪郭を読み解いていきます。

ビジュアルでのジョニィ・ジャイロの並列扱い

公式サイトや「ジョジョキャラバン」でのメインビジュアルでは、ジョニィとジャイロが左右対称で配置されています。

これは、視覚的に「W主人公」であることを強調する表現手法であり、従来のジョジョシリーズと異なる意図を示しています。

また、それぞれのスタンドや乗馬シーンを個別に強調したキャラクターアートも同時に発表されており、片方を“主役”とする構図ではないことが明確です。

プロモーションPVの構成分析

アニメ公式PV第1弾では、ナレーションとともにジョニィの視点で物語が語られます。

一方で、バトルシーンや鉄球アクションはジャイロの存在感を前面に押し出した演出になっており、どちらも同格の扱いです。

特にPV終盤での「ジョニィとジャイロが背中合わせに立つ」カットは、W主人公の象徴的表現として機能しています。

制作スタッフの発言から読み取れる意図

アニメ制作を手掛けるスタッフインタビューでは、「スティール・ボール・ランは“二人の旅と覚醒の物語”として描いている」とのコメントがありました。

これにより、公式としても“どちらが主役”とは限定していない立場であることが分かります。

過去シリーズ（例：Part3の承太郎中心構成）とは違い、本作は「視点の交錯」や「対等な信頼関係」に重きを置いた演出が随所に見られるのです。

アニメ展開での主人公ポジションの比較

このように、アニメ制作陣は両者を均等に主人公として描く方針を明確に打ち出しています。

これにより、ファンの間でも「どちらが主人公か？」という議論ではなく、“二人の主人公がどう関係していくか”に焦点が移っていくことでしょう。

次章では、ここまでの検証を総括し、「ジョジョ第7部の主人公とは誰なのか？」という問いに最終的な見解を提示します。

ジョジョ第7部「スティールボールラン」の主人公論まとめ

ここまで、「スティール・ボール・ラン」における主人公が誰なのかというテーマについて、ジョニィ・ジョースター説、ジャイロ・ツェペリ説、そしてW主人公説の3つの立場から検証してきました。

原作の構成、キャラクター描写、アニメの演出など多方面から分析した結果、もっとも妥当性が高いのは“ダブル主人公”という見方です。

このスタイルは、ジョジョシリーズ全体の中でも異色であり、「スティール・ボール・ラン」独自の魅力を生み出している重要な要素といえます。

それぞれの主人公性を振り返る

• ジョニィ・ジョースター：精神的な成長と内面の変化を中心に描かれる、“読者の視点を担う主人公”
• ジャイロ・ツェペリ：物語の推進力と知的リーダーとして活躍する、“行動する主人公”

この両輪のバランスによって、物語は深みと躍動感を兼ね備えた展開を可能にしています。

アニメでさらに明確化されるW主人公

アニメ版では、ビジュアルやPV構成、制作陣のコメントからも明確に、2人の主人公を並列で描く意図が感じられます。

これにより、原作を読んでいたファンだけでなく、初めてジョジョを視聴する層にも、両者の物語を楽しむ準備がなされているのです。

結論：主人公は誰か？

結論として、「スティール・ボール・ラン」の主人公はジョニィ・ジョースターであり、同時にジャイロ・ツェペリでもあります。

それぞれが欠けても成り立たない構造だからこそ、W主人公という表現が最も適切だと言えるでしょう。

今後アニメが進行することで、改めてその構造の美しさや二人の主人公像の描き分けが注目されることは間違いありません。

ぜひ、あなた自身の視点で「どちらが主人公だと思うか？」を考えながら、ジョジョ第7部「スティール・ボール・ラン」の物語を味わってみてください。

【『スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険』 特報映像／”STEEL BALL RUN JoJo’s Bizarre Adventure” Anime Announcement trailer】