『ブサメンガチファイター』声優一覧＆プロフィールまとめ【諏訪部順一・稲垣好・内田真礼ほか】

「笑い飛ばせないブサイクが、異世界で“絶対神”になるって、どういうこと？」そんなひとことで片づけられない物語が、この『ブサメンガチファイター』には詰まっています。この記事では、声優陣の紹介とともに、彼らが命を吹き込むキャラクターたちの背景やストーリー展開について、丁寧にひも解いていきます。

“笑えないブサイク”が主人公──諏訪部順一の声が、物語の“諦め”を救っていた

キャスト	代表作と演技の持ち味
諏訪部順一（吉岡しげる 役）	『テニスの王子様』（跡部景吾）、『Fate/Zero』（アーチャー）、『呪術廻戦』（両面宿儺） 重低音の色気と、繊細な演技の“静と爆”の振れ幅が魅力

「異世界転生したら、最強になれる」。
そう聞くと、テンプレのような物語を想像するかもしれない。

でも『ブサメンガチファイター』の主人公・吉岡しげるは違った。
ルックス-255。
女性に触れたら即死。
冗談みたいな設定に思えるけど、それは現実で“救われなかった男”が、自分に課した罰だった。

そんな複雑なキャラを託されたのが、諏訪部順一さん。

諏訪部さんの声には、**「孤独を誇らない美学」**がある。

どこか気だるそうで、でも芯が強い。
“誰にも見せたくない傷”を、そのまま声にできる人。

しげるがボソッとつぶやく「これ、俺がやる意味あるのか？」というモノローグには、
開き直りでも自虐でもない、**“諦めきれない人間の本音”**がにじんでいた。

それを演じきれるのは、諏訪部さんのように「強さを叫ばずに見せられる人」だけだと思う。

たとえば、代表作のひとつ『Fate/Zero』のギルガメッシュでは、圧倒的な存在感と傲慢さを低音の余裕で表現していた。

でも今回のしげるは、真逆の存在。
“自分で自分を小さくしようとしてる男”。

それでも、どこかに「見捨てきれない優しさ」がある。

その矛盾を、声でまとめあげるのがうまいのが諏訪部さんだった。

演技の中でも特に印象的だったのは、1話のモノローグから2話のパーティ参加を決めるまでの流れ。

「誰かと一緒にいた方が不利だって、わかってる。
でも置いてけないんだよな……」

そのセリフが、音として心に残った。

感情を“張らずに”届ける。それでいて“伝わる”。
この微妙なバランスが取れるから、しげるというキャラは“ブサイクだけど、かっこよく”見えた。

アニメのビジュアルだけ見て「ネタ系？」と思ってる人ほど、この声の重みを聴いてほしい。

この作品は、諏訪部順一の声によって、“冗談”ではなく“人生”として成立している。

しげるの語り口は、いつだって半歩ひいてる。
でもその半歩の奥に、誰よりも熱い「生きていたい」がある。

それを“演じる”んじゃなく、“引き受ける”ように演じてくれる。

それが、諏訪部順一という声優の底力だと感じた。

異世界転生の条件は「北向きのパソコン」と、捨てた人生だった──その“第一声”に世界が生まれた

シーン	声の演出ポイント
第1話 冒頭モノローグ	乾いた自嘲と、消え入りそうな声の“落差”で心をつかむ
転生シーン（パソコン儀式）	演技の間（ま）で、“選択”ではなく“投げやりな決意”を描く

「やってらんねーわ、この世界」
その独り言から物語が始まる。

ブサメンガチファイター第1話、最初のモノローグで空気が一変する。

“北向きのパソコン”という不穏で都市伝説めいた設定。
でもそれを“本当にやってしまう”のは、生きるのをやめかけた人間だけなんだと思った。

しげるは、何もかも失ってた。
仕事、信用、人間関係、そして居場所。

冤罪事件で叩かれ、部屋に引きこもり、無職のまま誰にも期待されずにいた。

そしてパソコンを北に向けたその瞬間、画面が“選択式の異世界転生フォーム”に変わる。

普通の異世界モノならここでテンションが上がるんだろうけど、しげるの第一声は違った。

「はあ……まぁ、どうでもいいか」

このセリフ。声が小さいのに、心に刺さった。

それは演じている諏訪部順一さんが、“脱力”の中に諦めと怒りと、微かな期待を含ませてたから。

ただ“投げやり”じゃない。“どうせ俺なんか”でもない。
「何かひとつでも、もう一回取り戻せるなら」っていう願いが、声の裏にあった。

声優の力で世界観を引き上げる作品は多いけれど、
この作品は「声優の演技がなければ始まらなかった物語」の代表例かもしれない。

というのも、この設定──

• ルックス-255
• 女性と接触禁止
• チート級の能力ボーナス

……だけ見ると、ギャグかノリ系に見えてしまう。

でも、そのすべてを“痛いほどリアル”に感じさせたのは、
「あの声が、それを自分で選んだようには聞こえなかったから」。

誰かに強制されたわけじゃないのに、
誰かのせいでそうするしかなかった。

その葛藤が、息づかいの間や言葉の強弱で、滲み出ていた。

声優はときに、脚本よりも雄弁になる。
そして今回、それが最も顕著だったのがこの転生直前の数分間だったと思う。

このときしげるは、主人公になったわけじゃない。
ただ、自分の人生をやり直すために、「自分を捨てる」ことを選んだだけ。

それを演じた諏訪部さんの声は、力強くもなく、でも絶望でもなく。
「それでも、生きてみるよ」っていう、再スタートの声だった。

ルックス-255、“女性と触れたら死亡”──この制約がチートすぎた理由と、諏訪部順一の“声で魅せる孤独”

制約	内容と影響
ルックス-255	全人類から避けられる。視線だけで敵が逃げる。魅力ステータス最下位。
女性接触NG	触れるとHPが毎秒10%減。恋愛フラグ不可。仲間とも物理距離を取る。
その他制約	発言制限、入金率1万分の1、恋愛禁止、評価値ゼロ

「こんな主人公、見たことない」
最初はそう思った。
でも次に浮かんだのは、「……でも、ちょっと自分に似てるかも」という感覚だった。

吉岡しげるの転生後の姿は、“制約の塊”だった。

ルックス-255──つまり、世界一ブサイク。

女性と触れたら死ぬ。
誰かに評価されることもできない。
愛されない、報われない、救われない。

それでも、彼はパーティの盾になって戦う。
誰かをかばって、自分が毒をかぶる。
報酬もないのに、勝手に助けてしまう。

ここに“ご都合主義”を感じなかったのは、諏訪部順一さんの演技が「本気でそう生きてる人」に聞こえたからだ。

たとえば、聖華がしげるに近づこうとするシーン。

「…それ以上近づくな。俺に触れたら、お前が死ぬかもしれない」

このセリフ、普通なら演技として「クール系男子の警告」にも聞こえる。

でも諏訪部さんの声には、“相手を怖がらせたくないという葛藤”と、“でも自分はもう傷つきたくない”という祈りが含まれていた。

ブサメンという記号じゃなくて、「誰にも好かれたくないと願ってしまった人間の防衛本能」に聞こえた。

それって、強さじゃない。
でも、弱さだけでもない。

生きてきた中で、壊れないために身につけた“優しさの仮面”なんだと思った。

アニメの中で、しげるが最強になっていく過程よりも、
「なぜ、彼はこの制約を自分に課したのか」の方がずっと気になる。

その深掘りに耐えられるキャラ設計になったのは、
“数字”の強さ以上に、声が感情の“空白”を埋めてくれるからだった。

どんなに見た目がブサイクでも、
声だけは、彼の生き方を肯定してくれていた。

「俺は、こうするって決めたんだよ」

このセリフを“イタさ”ではなく“潔さ”に変えてくれたのは、
まぎれもなく諏訪部順一さんの演技力だった。

ひとりじゃない。でも近づけない──仲間と“物理的に距離のある絆”をつなぐ声、諏訪部順一の表現力

関係性	特徴と演技の見どころ
吉岡しげる×仲間たち	「助け合いたい」のに「触れられない」。 関係性を“声の温度”でつなぐ繊細な演技。
しげる×聖華	距離感の中にある“手を伸ばさない優しさ”を演じ分ける

「一緒にいたいけど、近づけない」
そんな矛盾を、人はどうやって乗り越えるんだろう。

『ブサメンガチファイター』のしげるは、仲間ができても、**常に距離を取っている**。

理由は簡単。
触れたら死ぬから。

それってもう、ファンタジーじゃなくて、“心のバリア”そのものだと思った。

自分から壁を作って、
それでも「誰かの役に立ちたい」と思ってしまう。

それがこの作品の、いちばんやさしい矛盾だ。

しげるの声を担当する諏訪部順一さんは、この“近づけなさ”を見事に演じている。

たとえば、仲間たちが寝ている時。

「……今日は、誰も死ななくてよかったな」

その声は、誰かに話しかけているようで、
誰にも届かないつぶやきだった。

この“ひとりごとの距離感”を、あそこまで自然に演じられるのは、
「声の届かなさ」も含めて芝居にできる声優だからだと思う。

特に、しげると聖華の関係性は絶妙だ。

聖華は、しげるに感謝もしているし、信頼もしている。

でも、しげるはそれを受け取らない。

「触れられない」のではなく、「受け取るのが怖い」のだ。

その恐れを、“強がり”じゃなく“静かな不安”として表現する声。

諏訪部さんの芝居は、「壁を作ってることに気づいてほしいけど、それを言う勇気がない人」の声だった。

このあたりの演技、ほんとうにすごい。

セリフの間、息の吐き方、語尾のトーン。

すべてが、「伝えたいのに、伝えられない」の連続。

でも、仲間は彼をわかろうとする。
しげるもまた、仲間を守ろうとする。

この“非接触の絆”が成り立つ理由は、きっと「声でしか伝えられない気持ち」を互いに察しているから。

声優の演技が“温度”になる瞬間って、こういうところだ。

セリフは少なくても、声の出し方そのものが感情の地図になる。

そしてこの関係性が、まっすぐじゃないからこそ、
視聴者の心に引っかかって、ずっと残るんだと思う。

(チラッと観て休憩)【TVアニメ「ブサメンガチファイター」PV第1弾】

“諦めの演技”と“覚悟のトーン”──諏訪部順一の声が宿す、“無意識のヒーロー感”

要素	演技ポイント
諦め	落とした声、ため息まじりの台詞、語尾の消え方が“生きることの疲れ”を伝える
覚悟	セリフを強く言わずに、あえて「静かに断言する」トーンで重みを出す

「強くなりたい」とは言わない。

「守る」とも言わない。

でも気づけば、誰かの前に立っている。

吉岡しげるというキャラは、**自分が“ヒーロー”になるつもりなんて、1ミリもなかった人**だ。

むしろ、「自分は何の価値もない」と思っている側。

そんな男が、なんでヒーローになれてしまったのか。

それは、“行動が先にある人”だったから。

言葉じゃなく、態度でもなく。

「気づいたら動いてしまっている」という、
それこそが無意識のヒーロー性だった。

この“自然体のヒーロー”像を、声で成立させるのって、実はすごく難しい。

過剰に演じると「わざとらしい」になってしまうし、
演技を抑えすぎると「地味」に見えてしまう。

でも諏訪部順一さんは、その中間にある“絶妙な覚悟のトーン”を拾ってくる。

たとえば、しげるが仲間のためにひとりで敵の前に立った時。

「……俺がやる。他にできる奴、いないだろ」

この台詞、声を荒げない。
叫ばない。煽らない。

なのに、聞いてるこっちは息を飲む。

そこにあるのは、「やらなきゃ」じゃなくて「やるしかない」という、もう迷いのないトーン。

それがしげるを、“ヒーローっぽく見せないまま、ヒーローにしていた”。

そしてそのリアリティこそが、視聴者の胸を打つ。

ヒーローって、演出や構図で作れる。

でも、“声だけで作るヒーロー”って、ほんとうに一握りの人しかできない。

諏訪部さんの演技は、セリフの強弱じゃなくて、
呼吸の深さや、語尾の残し方、無音の含み方で「重さ」を演出する。

しげるの「諦めたようで、でもどこか投げきれない」感情が、
その声の揺れに全部つまってる。

だからこそ、私たちは気づく。

このキャラの強さって、スキルの数値でも戦闘力でもない。

「あの声で生きてる人が、今もここにいる気がする」って、そう思わせてくれる。

声優・稲垣好が演じる“聖華”という存在──空気を読まない無垢が刺さる理由

キャラクター	演技と魅力
聖華（せいか）	無邪気、ストレート、距離感ゼロ。でも、根底にあるのは“人を疑わない強さ”
CV：稲垣好	ナチュラルな高音と、無垢なセリフ回しで“傷つけるつもりがない”正直さを表現

「ブサイクだって、私には関係ないよ！」

このセリフが、なぜこんなに心を揺さぶるのか。

“美少女ポジション”のキャラが、善意で主人公を受け入れる展開なんて、よくある話。

でも、聖華の言葉はちょっと違った。

それは「好きになる予感」じゃなくて、「人を人として見てるだけ」という視点だったから。

そしてそれをまっすぐに届けてくれたのが、稲垣好さんの声。

稲垣さんの演技には、**「空気を読まない」ことの無邪気さと危うさ**がある。

だから、しげるに近づくときの言葉も、すごく無防備で、すごく無責任にも聞こえる。

でもそれは、演じる側が“狙ってやっていない”からこそリアルだった。

しげるが警戒しても、壁を作っても、
聖華は笑って「それって関係あるの？」と返す。

彼女は無知なんじゃなくて、
“疑うという選択肢を持っていない”。

その怖さと美しさの“共存”を、稲垣さんはすごくナチュラルに声で体現している。

高音なのに尖ってない。
明るいのに騒がしくない。

ちょっと鼻にかかるような声質が、
“子どもっぽい正義感”を運んでくる。

そのせいで、しげるは揺さぶられる。

「……お前、なんでそんな簡単に信じるんだよ」

しげるが声を震わせるのは、**信じられてしまうことが、いちばん怖いから**。

信じられたら、裏切っちゃいけなくなる。
優しくされたら、期待してしまう。

その“葛藤のスイッチ”を押してくるのが、聖華の無垢な言葉。

そしてそれを成立させるのは、**稲垣好さんの「無色透明だけど、感情の温度がある声」**なんだ。

声優の演技って、時にキャラの「性格説明」より雄弁になる。

この作品で聖華が特別に見えるのは、セリフが正しいからじゃなくて、「その声でそう言ったから」だと思う。

視聴者としてはきっと、しげるに感情移入してる。

だからこそ、あの“まっすぐすぎる声”に、ちょっと泣きたくなる。

“盾役”として生きる選択──本当に守りたかったものは何か？

役割	意味と声優の演技ポイント
盾役	常に最前線でダメージを受ける立ち位置。演技では「痛みに慣れた声の出し方」が重要。
守るという行動	「自分が傷つく方がラク」な感情を、静かなトーンで語ることで深みが出る

「しげるはなぜ、いつも“盾”になるのか？」

最強だから？ 能力があるから？

──たぶん、違う。

「自分が痛い方が、誰かに痛い思いをさせるよりマシだったから」

彼が選んだ“盾”という立場は、
単なる職業じゃなくて、**人生そのもの**だった。

誰かを守ることで、誰かの役に立つことで、
「存在してもいい理由」を手に入れようとした。

それって、すごくまわりくどい「生きてていいですか？」の表明なんだと思う。

そしてその想いが、声の揺れににじんでる。

諏訪部順一さんは、“痛みを言葉にしない演技”が本当にうまい。

戦闘中の「うっ……！」という一言。

仲間に「下がってろ」と言うときの、**明るさを装った声色**。

そのどれもが、「自分が傷つくのは慣れてるから大丈夫だよ」って
誰にも言えない慰めみたいだった。

盾役って、かっこいいイメージがある。

でもこの作品では、その“かっこよさ”の裏にある、
「そうするしかなかった寂しさ」まで描かれてる。

しげるはきっと、「仲間を守りたい」というより、
「自分を嫌いにならないで済む生き方」を探してた。

そしてそれを叶える手段が、“盾”だっただけ。

その声には、ヒーローの叫びじゃなくて、
自己肯定感のかけらを拾い集める静かな息遣いがあった。

だから、視聴者はふと涙ぐんでしまう。

痛みを耐えるシーンよりも、
仲間に「無理すんな」と言われて、

「……ああ、わかってるよ」

って答える、その声の弱さに。

「盾」は、彼にとって“誰かのため”の仮面をかぶった“自分を守る方法”だった。

諏訪部さんの演技は、そんな複雑な感情を
決して説明せず、でも“伝わるように”声にしてくれた。

だからきっと、彼が本当に守りたかったのは、
「自分を嫌いになりすぎないでいる方法」だったのかもしれない。

この作品が“異世界モノ”である意味──現実の痛みに通じる“しくじりの再起”

現実と異世界の対比	再起の温度
現実：前科あり・冤罪・職も家族も失った	再出発ではなく、“やり直しすら許されなかった”始まり
異世界：制約だらけの転生	強制的なリセットではなく、“自分を信じ直す旅”として描かれる

異世界転生って、たいていは“やり直し”だ。

でも、吉岡しげるの転生は違った。

彼は冤罪で職を失い、家族に絶縁され、社会から消された。

だから転生したわけじゃない。
「この世界ではもう生きられない」と判断された人として、異世界に放たれた。

でもその先も、“ご褒美”なんてなかった。

ルックス-255、女性接触NG、金も恋も評価もない。

それでも彼は、生きた。

生きることを選んだ。

それが、この作品の本当の“ファンタジー”だと思う。

「無理ゲーでも、続けることはできるんだ」
「報われなくても、誰かに優しくすることはできるんだ」

そんな希望を、**大声じゃなく、つぶやきのように**伝えてくれる作品。

そしてそれを支えていたのが、声優たちの演技だった。

声が“世界の温度”になって、
制約だらけの人生に、ほんの少しの光を差し込んでくれた。

それがこの作品が「異世界モノ」でありながら、
現実のしくじりと重なる理由だ。

完璧な人生じゃなかった。
でも、「あの日諦めた気持ちを、もう一度拾ってみよう」って、
そんな勇気が、そっと残る。

この物語は、きっと“逆転劇”じゃない。

“再起”というよりも、“諦め方の更新”なのかもしれない。

そしてその変化はいつも、誰かの小さな声から始まる。

──それが、しげるの声であり、演じる声優たちの温度なんだと思う。

まとめ：この声に救われた。“しくじり”の先で、生き直す物語だった

『ブサメンガチファイター』という作品を通して、私たちが触れたのは──

見た目じゃない。
最強設定でもない。

それは、“しくじった人生を、どうやってもう一度信じ直すか”という物語だった。

そしてその物語を、よりリアルに、より痛く、より温かく伝えてくれたのが、声優たちの“声”だった。

• 諏訪部順一さんが演じた、強くも弱くもなりきれない“人間味”
• 稲垣好さんが届けた、疑いを知らない声の破壊力
• 無口な一言に込められた、無音の想い

キャラクターたちはみな、完璧じゃない。

でも、完璧じゃないからこそ、私たちは自分の痛みを重ねられる。

アニメとしての構成も、設定も、バトルの演出も良かった。

でも何より、あの声たちがいたから、
「自分はまだ、何かを始めてもいいのかもしれない」って、思えた気がする。

これは異世界の話で、でも、
きっと“今の自分”にいちばん近い物語だった。

そしてそれを、**声で届けてくれた人たちの名前を、私は忘れたくない。**

それだけは、ちゃんと書き残しておきたかった。

【TVアニメ「ブサメンガチファイター」PV第2弾】